台風、地震、水害、また地震。
南海トラフ地震のことも考えると不安は募ります。
もう今は「災害は起こる」前提で動かないといけない時代。
万が一、なんて言って後悔しないよう
「171」
この番号を覚えておいてください!!
◆Contents◆
171災害用伝言ダイヤル
災害の時に伝言が残せるサービスがあるらしい・・・
では、今災害が起きて伝言を残そうとして・・・残せますか?
きちんとこのサービスを使えますか?
どれくらいの人が「はい」と言えるのでしょう。
しかもこのサービス、自分だけが知っていても意味がありません。
大切な家族・親類・知人と、いざという時の安否確認ができるよう備えておきましょう。
日本国内で大規模な災害が発生した時、
電話回線を使って音声による伝言が残せるサービスで、
家族や親類の安否確認に利用できます。
(NTT提供)
災害が起きた直後、誰もが混乱し安否確認のために電話をかけると思います。
その結果、電話回線がパンクしてしまい
電話自体が繋がりにくい状態になってしまいます。
そんな時に、誰でも利用できる安否確認の方法が、171災害用伝言ダイヤルサービスです。
171災害伝言ダイヤルの使い方
まずはキーとなる電話番号を決めておきましょう!!
まず!!!!
大前提として!!!!
伝言を「録音する側」と「再生する側」で
どの電話番号を使うのか決めておいてください。
例えばですが、いろんな選択肢があると思います。
自宅の固定電話→〇〇〇
父親の携帯電話→▼▼▼
母親の携帯電話→◇◇◇
娘の携帯電話→★★★
「父親の携帯電話」▼▼▼の番号で必死に録音を聞こうとしても聞けません。
録音する側、再生する側が、同じ電話番号を想定していないと
このサービスは使えません。
かならず共通認識の電話番号を決めておいてください!!!
伝言の録音手順
① 「171」へダイヤルすると、音声ガイダンスが流れます。
こちらは災害用伝言ダイヤルセンタです。
録音される方は1(いち)、再生される方は2(に)、暗証番号を利用する録音は3(さん)、暗証番号を利用する再生は4(よん)をダイヤルして下さい。
NTT東日本より引用
② 「録音」なので1(いち)を押すと、音声ガイダンスが流れます。
被災地の方はご自宅の電話番号、または連絡を取りたい被災地の方の電話番号を、市外局番からダイヤルして下さい。
被災地以外の方は連絡を取りたい被災地の方の電話番号を、市外局番からダイヤルして下さい。NTT東日本より引用
③ 録音したい相手先の電話番号を市外局番から押します。
※ここでの番号が、先ほど決めていただいた「共通認識の電話番号」です。
④ あとは30秒以内で伝言内容を録音するだけ!!
※もし間違えても削除はできないので、もう一度録音してください。
⑤ 伝言を伝え終わったら、電話を切ると録音完了となります。
(ガイダンス通り「9」を押してもOK)
伝言の再生手順
① 「171」へダイヤルすると、音声ガイダンスが流れます。
こちらは災害用伝言ダイヤルセンタです。
録音される方は1(いち)、再生される方は2(に)、暗証番号を利用する録音は3(さん)、暗証番号を利用する再生は4(よん)をダイヤルして下さい。
NTT東日本より引用
② 「再生」なので2(に)を押すと、音声ガイダンスが流れます。
被災地の方はご自宅の電話番号、または連絡を取りたい被災地の方の電話番号を、市外局番からダイヤルして下さい。
被災地以外の方は連絡を取りたい被災地の方の電話番号を、市外局番からダイヤルして下さい。NTT東日本より引用
③ 伝言を聞きたい相手先の電話番号を、市外局番から押します。
④ その電話番号に登録された伝言があると、新しいものから再生されます。
いくつも伝言が録音されている場合は、順番に再生されます。
⑤ 伝言を聞いて、新しい伝言を録音したい場合は、そのままガイダンスに従うと録音できます。
171災害用伝言ダイヤルのメリット
- 離れていてもお互いの安否確認ができる
- 自分のタイミングで伝言を登録・確認できる
- 不要な電話連絡が減り、スマホのバッテリーが節約できる
工夫しだいで、いろいろな使い方ができます。
例えば、私の職場(病院)ですが、
災害が起こった場合、病院の被災状況を伝言ダイヤルに録音します。
「診療可能です。」とか「診療はできません。」など。
それを患者さんが再生して、病院に来るか来ないか判断しているのです。
(もちろん日ごろから、患者さんへ171の存在をアピールし続けています。)
171災害用伝言ダイヤル利用の注意点
365日24時間使えるわけではない
よく勘違いするのがこれ。
「災害用」なので何かしらの災害が起きたら使える。
実はそうではありません。
震度6弱以上の地震発生時等には、その事実を知ってから概ね30分を目途にご利用できるようになります。
震度5強以下の地震ならびにその他の災害発生時には、電話の通信状況などを勘案し、被災地を所掌するNTT東日本または西日本が提供の判断を行います。
なお、災害用伝言ダイヤルを起動したときには、TV、ラジオ、NTT東日本のホームページを通じお知らせします。
「提供開始」とならないとサービス自体使えないのです。
現に、今は北海道の地震でサービスが開始されています。
しかし7月の倉敷での豪雨災害の時は伝言ダイヤルは起動していませんでした。
何人もの患者さんが「「171」に電話をしたのにつながらなかったよ。」と、
後から教えてくれて、周知の難しさを痛感しました。
携帯電話ではつながらない可能性がある
利用できる電話は、
災害用伝言ダイヤルがご利用可能な電話は、加入電話、INSネット※、公衆電話、ひかり電話※及び、災害時にNTTが避難所などに設置する災害時用公衆電話になります。
携帯電話・PHSからも利用できますが、詳しくはお客様がご契約されている通信事業者へご確認をお願いします。
とありますが、携帯電話ではつながらなかったとの声を聞いたことがあります。
いざと言う時「使えませんでした。」では話になりません。
そこでお試ししてみましょう!
171災害用伝言ダイヤルの体験利用ができる
災害が起きてから利用が開始となる伝言ダイヤルサービスですが、普段から体験利用ができる期間があります。
体験利用提供日
毎月1日,15日 00:00~24:00
正月三が日(1月1日00:00~1月3日24:00)
防災週間(8月30日9:00~9月5日17:00)
防災とボランティア週間(1月15日9:00~1月21日17:00)
この期間に「171」へかけると、実際と同じように録音・再生ができます。
毎月1日、15日には体験できますので、近いうちにぜひ試してみてください。
自分の携帯で利用できるかどうかも分かるので安心できますね!
ちなみに、私の職場ではこれを利用して、職員・患者共に練習をしています。
電話番号を確認することから始めましょう!!
これを読んでいただいた皆さん、
まずは家族、親類、または知人間でキーとなる電話番号を確認しておきましょう!
自分だけが知っていても何にもなりません。
ご両親にもぜひ教えてあげてください。
そして次は、体験利用期間に実際に使ってみてください。
「171にかけるだけでしょ~余裕でしょ~」って思うのですが、
意外とかけてみると戸惑うことも多いんです。
私は初練習で「相手先の電話番号を…」て言われて初めて、
「あ、番号分からん!」ってガチャっと切りましたから。情けなや・・・。
大変便利なサービスですが、みんな知っているようでふんわりしか知らないのも現状。
もちろん使わないことが一番の幸せ。
でもそのために事前の準備が一番大切だと思います。
これを読んでくださった方なら、きっと最善の行動をしてくれると信じています。