こんにちは。
医療職15年を経て2020年に退職。
好きな時に好きな場所で、ノマド生活を始めた“たむたむ”(@Tamtabi_jp)です。
2020年5月、開業届を提出し「個人事業主」となりました。
知識ゼロの状態から、ネットの情報だけを頼りに調べまくり開業。
脱サラから開業したことある人なんて周りにいないので、なかなか大変でした。
開業当日のドタバタ劇はこちらから↓
開業届を出しに税務署へ行った話【フリーランス・海外ノマド】
◆Contents◆
開業自体はとっても簡単
まずお伝えしておきたいのは、「開業」するだけならとっても簡単ということです。
申請用紙を1枚税務署に出せばOK。
個人事業主になれます。
国税庁のHPから開業届書式に入力して印刷。
郵送するか、税務署の窓口に提出。
これだけで完了です。
開業の仕方だけ知りたいという方は、今すぐ国税庁のHPへGo!!です。
フリーランスの開業届、悩んだこと3つ
では、私は何に悩んでいたのか?
私の目的は開業ではなく、フリーランスとして「青色申告」をするためでした。
青色申告をするには開業が必要だったので、それなら…となったわけ。
青色申告をすることで節税できるので、駆け出しフリーランスには重要。
開業で何かヘマして確定申告にも影響が出たり、取り返しが付かなかったらどうしよう。
という不安があり悩んでいました。
実際、申請用紙を見ると全く意味不明な単語が並んでいたりもしますが、税務署で聞けば教えてくれますし、今の時代ネットで探すとフリーランスの場合の書き方も出てきます。
ただ、「こればっかりは自分で決めるしかねぇ!」っていう3つのことを取り上げてみました。
- 開業日
- 職業
- 屋号
の3つです。
開業日はどうやって決めた?
これは開業届を出しに行った日でもOKです。
フリーランスの場合「〇月〇日から開業」って明確に分からないことが多いですもんね…。
私が悩んでいたのは2点。
- 開業してからじゃないと経費にならないよね?
- こだわった日にしたいけどいつにしよう
まず「経費問題」。
事業に必要な出費は「経費」にできます。
私は医療職だったので、「経費」という概念が全くなく。
ドラマとかで「接待して経費に…」のイメージしかありませんでした。
とにかく確定申告の際に「経費として計上できる」=「節税になる!!」(超ざっくりすぎてスイマセン)
ということは・・・
PCやカメラなど大きい物を購入するなら、経費にできた方が嬉しいです。
ただ、「開業後の出費しか経費にならないんじゃ…」と開業日を意識していました。
これは調べた所、開業前の出費も経費として計上できる。(例外があるかもしれません。)
ということが分かったので安心。
開業日までの準備に使った出費は、「開業費」や「事業準備費」と言う扱いになるそうです。
そして2つ目の「こだわった日にしたい問題」です。
これは人によるので、こだわらない人は開業届提出日で問題ないです。
もしくは覚えやすい日。1日とか、ゾロ目とか。
私は何かしら意味のある日にしたいと思い、ずっと悩んでいました。
でも「開業日」を決められずダラダラ過ぎていく方が不毛。
さっさと開業してしまおう。届け出る日でいいや。と腹をくくりました。
…が、当日。
いざ税務署へ行く前にカフェに立ち寄りました。そしたらやっぱり葛藤が(笑)
4月が誕生日だったのですが、1ヶ月以上過ぎており断念。
5月あたりでいつがいいんだ…。
やっぱ決まんね。タイムリミットだ。
税務署へ歩き出したとたん思い出したことがありました。
なんか旅行関係の記念日が近辺になかったかな?と。
私はライターですが、旅をするためフリーランスになったようなもの。
執筆ジャンルも旅が多いです。
となると…旅行関係の記念日は大あり!!
慌ててカフェの外でググりました。
あった!「旅の日」5/16!!
届け出の日からも1ヶ月以内です。
これは運命!とばかりにその瞬間開業日が決まりました。
実に、開業届を提出する15分くらい前でした。
今ではとってもいい日にできてよかったと思ってます。
ただ、そこまで悩む所でもないです。
開業日が決まらないせいで、ずるずる開業が先延ばしになるほうがもったいない!
思い立ったが吉日。早めに開業届を出しに行きましょう♪
職業はどう書けばいい?
開業届には「職業」を記入する欄があります。
これまで職業を問われれば「医療職」などと書いてましたが、フリーランスになったら…?
- 職業はどのような書き方が正しい?
- 参考にするべき資料は?
- 複数の仕事をする場合の書き方は?
「職業」ってどんな書き方すればいいの?自分でなんとなく書けばいいの?何を参考にすればいいの?
「総務省の日本標準職業分類」を参考にするのがおすすめです。
たくさんの職業を分類してまとめているので、自分の職業に近い物を選んでください。
私の場合はライターとして活動予定なので、「文筆業」と記入。
「文筆業」なんてなんだか大層な感じがしますが…。
複数の仕事をする場合の書き方は?
フリーランスで多いのが、複数の仕事をしている場合。
ほとんどの人がメインの仕事をしながらも、違う分野の仕事もしていると思います。
フリーランスという不安定な立場ですので、リスク分散という意味では当然のこと。
ではこの場合の職業欄にはどう記入すればいいのか?
収入のメインとなる職業を書く。
もしくは複数の職業収入が同じであれば、すべて書く。と良いそうです。
さらに、「今はライター業やってるけど、いつの間にかプログラミング始めて、そっちがメイン収入になっちゃった!」という場合。
これもフリーランスならあるあるです。
私も正直1年後どうなっているか分かりません。
こちらも結論は、メイン収入となる職業が変わったとしても、開業届への追加や変更手続きは必要なし。
そもそも職業を書く理由は、税金徴収に関わってくるからです。
職業によって、税率や事業税というものが変わってきます。
その税金徴収に大切なのは「確定申告」。
確定申告の時に、その時点での職業を正確に書けば、開業時と職業が違っていても問題ない!ということです。
税金のこと…難しいですよね…。
私も日々勉強中です。
屋号って何?書かないとダメ?
最後に、屋号についてです。屋号とは?
屋号、家号(やごう)とは、一門・一家の特徴を基に家に付けられる称号のことである。日本、ヨーロッパにおいて使用されている例がある。日本の場合、家紋のように屋号を記号化・紋章化した屋号紋を指すこともある。また、前述の本来の屋号から派生して企業や店の名称などを屋号と呼ぶ場合もある。
Wikipedia「屋号」より
開業届の「屋号」は引用のうち、一番最後の部分にあたります。
「企業や店の名称」のこと。
私たちは個人事業主となりますが、その際に使う仕事上の名前です。
まぁお店や会社名と考えた方が分かりやすいですね。
屋号は強制ではないので、開業届では空欄で出すことも可能。
ただ屋号を付けることでのメリットもあるので、私は付けたかった。
でもこれまた、開業日と同じく迷いまくって開業が遅れました…。
開業後にも屋号を付けたり、変更したりできるそうなので、あまり深刻に悩むことはありません。
そこを悩んでしまうのが私(笑)
- 読みやすく、呼びやすい屋号
- 仕事内容を盛り込みたい
- オリジナリティを出したい
などを思い、調べまくっているうちに迷宮にはまりました。
自分や仕事に関係するワードを書き出して、あれこれ組み合わせてみたもののいまいち。
厨二病をわずらっているので、気付いたらなんか痛い屋号になっていたり…。
これまた「屋号迷って開業できないのは良くない。」と、とりあえず屋号は空欄で開業することに決めました。
…なのに今の私には「たむ旅」という屋号があります。
開業日を15分前に決めた私。
…屋号は20分前に決めましたーーーーーー\( ‘ω’)/
ずーーーっと「たむ旅」は頭にあって、一番しっくり来ていました。
ライターという要素はないですが、これから旅を起点として様々な仕事をしていきたい私。
シンプルで一番いいのでは?と思っていました。
ただ…なんか気恥ずかしくて(笑)
そんな思いを、税務署に行く直前にTwitterに呟いたら「たむ旅、いいじゃないですか!」と同意してくれた方がいました。
なんだかその一言でポーンと肩を押された気持ちになり「あ、たむ旅でいいんだ。だよね、やっぱりね。決めた!!」と。
めちゃくちゃ単純。
それでもこれにして良かったなと思っています。
背伸びして洒落た屋号にしても、愛着がないと嫌ですからね。
「たむ旅」は、私の名前と生き方が入ってる。
それにメインブログのタイトルでもあるので、愛着はありまくりです。
これから開業する方は、無理に屋号を決めることはありません。
でももし「これは!」という候補があるなら、屋号付けてみるのおすすめです。
何より自分のテンションがものすごく上がります(*’ω’*)
フリーランス・ノマドワーカーってまだまだ知名度低い
いろいろ悩んで開業した私。
一連の流れを振り返って思うのは、「フリーランスやノマドワーカーという働き方は、まだまだ知名度が低い」ということです。
特に「ノマドワーカー」かな。
税務署ですら「住所が定まらない」ことを伝えると、ものすごく困惑されました。
あちこち聞いてくれて、それでも返ってくる答えは「いや…そうじゃなくて」ということが多かったです。
大変な道を選んだなぁ…とぼんやり思ったものです。
幸いフリーランスやノマドワーカーの世界には、ネットに明るい人が多く。
先人の知恵を知るには絶好のツールです。
恐らく自分の周囲にしか頼れなかったら、絶対に役立つ情報は得られなかったし、なんなら生き方そのものを否定されて心が折れていたかもしれません。
税務署での手続きだけではなく、家族からの理解を得るのも大変な道のりだと思います。
そんな道のりだったからこそ、私も同じ道を目指す人の役に立ちたいとも思っています。
私はまだ退職を目前に控えた、ただの会社員ですが。
まずは行動して、開業したという一経験者として、情報を発信できたらいいな~。
開業を目指す全ての方の後押しになりますように!!
何か疑問や悩みがあれば、気軽にコメントなりお問い合わせなりください。
私の分かる範囲でならお答えいたします(`・ω・´)