30代後半に差しかかった私。
先日、「尿管結石」やらかしました。
あまりにも記憶に残る大事件だったので、自分への戒めのためにも記録を残しておきます。
◆Contents◆
女性なのに尿管結石!?「中年男性」のイメージでは!?
そもそも「尿管結石」って、50代くらいのおじさん達がなるイメージ。
俺、結石やっちゃってさ〜
俺も前なったよー。あれは二度と勘弁だわ…
実際、患者さんたちが話しているを聞いたこともあります。
そんな(一応医療職の)私の尿管結石の知識はこう。
- 腎臓に石ができて、それが動く時に激痛
- 痛みは相当なものらしい(出産に匹敵するとか…)
- 水をたくさん飲むと予防できる
- 酒飲みの男性がかかりがち
- 50〜60代に多い印象
- 女性はほとんど聞かないし自分には関係ない
という感じで、一般知識と大して変わりませんよね。
正直、働いている科も違うし、自分にはよけい関係ないしと思ってたのが事実。
しかし…30代女性の自分は、まんまと発症してしまったのです。
痛みの前兆はどんな感じ?
尿管結石の症状は、何と言っても「激烈な痛み」。
のたうち回るほどで、出産と同レベルとも言われるそう。
私の場合は、朝普通に出勤。
前日も元気だったし、朝も不調など全くなし。
運命の9時過ぎ
ふと、左わき腹に違和感。
痛いというより、ぐっと押される感じ。
「あれれ、ちょっとお腹変かも。朝ごはん食べすぎた?」
そのまま違和感は続く。
なんだろう?ちょっと変だなぁ。
虫垂炎?なら右側だし。
本格的に痛みに変わってきた。
私のその日の担当は、一人で全てこなす必要がありました。
しかも集中治療室での業務。
このまま強引に一人で進めて、肝心な時に動けなくなったらマズイ!
と思った私はヘルプを呼びました。
そのまま現場をフェードアウトすることになるとは…。
この時の私は予想もしていませんでした。
悶絶!尿路結石の痛みと治療経験談
ヘルプを出して助けが来た頃には、立っているのがしんどいくらい痛みが増していました。
それでも動けなくはない!
そう言い張る私に、周囲は「顔が真っ青」と。
自分の部署に戻った私は、問答無用で空きベッドに寝かされました。
ものすごい人数とドクターも来てくれて
「これは結石かもね…」
私もうっすらその可能性を考えていました。
でも、女性がなると思っていないし、
私も歳はとったけど30代女性で結石!?聞いたことない。
そのままベッドで救急搬送される頃には、
会話も満足にできず、(痛みで)目も開けられない状態。
人生最悪の痛みとの闘いが始まりました。
痛みとの戦いの全記録
受付をして医師を待っていると、なぜか痛みが治まってくる。
「え、これだけ大騒ぎして、もう治ったのでは!?」
症状と経過を伝えると、やはり「結石」の疑い。
でも…痛み減ってきた。
「もー迷惑かけてすみませんー。大丈夫そうですー!」
「ちょっとトイレ行ってきますね~」
一歩一歩強くなる違和感…嫌な予感。
ベッドに戻るも痛みは激痛へ。
黙って必死に耐え、再び診察に来た医師に伝える。
とりあえず痛み止めを飲んで、エコーで確認することに。
置いてくれたナースコールに、手を動かすこともできない。
息が上がってくる。手先がしびれてくる。
ちょこっと覗いてくれた看護師さんに「…い、痛い…」と訴え。
医師を呼んでくれるも、会話成り立たず。
検査もキャンセル。
点滴開始後、少し和らいだ気がする…のもつかの間。
痛み憎悪。
もう何を言われても答えられず「薬効いてない…恨むぞ…」
とのたうち回りながら、私の記憶はフェードアウト。
意識を手放したのか朦朧としていたのか、それすら不明。
動けるレベルに痛みは落ち着いていた。
医師の診察。改めてエコーに行くことに。
「その前に尿検査しますね。」
私普通に歩いてトイレに。
トイレの中ですでに察した私。
「また…(痛みが)来る…」
ベッドに戻ると同時に先ほどをも上回る激痛。
息ができない。手の感覚がなくなり、瞼がぴくぴく痙攣する。
嗚咽するも何も出ず、吐き気だけが続く。
心電図や酸素モニターを付けられ大事に。
痛み100~120%が続き、ベッド柵を握りしめて耐える。
声も出ない。
もう意識失えたらいいのに…
何度も「ゆっくり息をして!!ゆっくり!!」と言われる。
ゆっくり息をしようとするも、朦朧としてそのまま呼吸が弱くなる。
体の中の酸素が急激に下がり、危険を知らせるアラームが鳴っている。
何度も看護師さんに身体を揺すられて、やっと呼吸をし出す。
痛み止めも投与していて、もはや何もできない中30分ほど悶絶(´;ω;`)
地獄でした…いつ治まるのか分からない痛み。
これ以上何もできない。強くなる可能性だってある。絶望。
再び意識朦朧として、ここから覚えていません。
一度着替えた病衣は汗でじっとり。
体中、踏ん張って耐えていたので力入らず。
動けそうだからレントゲンだけ撮ることに。
動くのが恐怖。車イスで連れて行ってもらいました。
幸い、動いても痛みは増強せず。
翌日、きちんと受診して検査することとなり、本日終診!!!
薬をもらい、帰りは歩いて部署まで帰りました。
合計4時間ほどの闘いの顛末です。
- 尿管結石の痛みって激痛なんでしょ?
- はい。
もう激痛なんて言葉だけでは表せません。
悶絶 七転八倒 人生最悪の痛み です。
出産に匹敵するとのことですが。
私は出産経験がありません。
ただ、周囲の経産婦たちの意見によると「いや普通に出産レベル」「私の陣痛よりやばそう」とのお声をいただきました。
でもね、出産なら乗り越えた先に我が子と会えるわけですよ。
私の場合…乗り越えて出てくるの石っすよ。解せぬ。
(つい本音がw)
あくまで今回の私の経験談でしたが「結石の痛みはまじでやばいよ?」なお話でした。
※症状や経過、痛みの度合いは個人差が大きいです。
受けた検査と治療はどんな内容?
さて悶絶の中、どんな検査や治療がされるんでしょうか?
私の受けた検査
この日私が受けた検査は全部で2つだけ。
- 尿検査
- レントゲン撮影
- CT画像診断 ★痛みのため中止
- 腹部エコー検査 ★痛みのため中止
という内容でした。
どれも痛みはない検査なので、心配はありません。
ただ、じっとしていないといけなかったり、時間がかかったりするので、安静にできる時じゃないと難しいですね。
Ns「◯◯さん!!◯◯さん!!CT検査の準備が……無理そうですね。先生ーーーー!!無理でーーーす!!!」
って言われてました笑
私の受けた治療
次は私が受けた治療です。
正直、痛みを緩和することのみです。゚(゚´Д`゚)゚。
- 痛み緩和のため内服
- 痛み緩和のため点滴投与
- モニターにて経過観察
結局ですね、痛みに対しては「痛み止めを使う」これだけなんですよね。
石を取り出すってのは無理ですから。
薬が効くかどうか正直分かりません。個人差あります。
モニターは私が過呼吸になり、意識も怪しかったので付けられました(-_-;)
痛み止めを使ってなお、痛い場合…耐えるしかないのです…。
絶望。
「これがダメなら〇〇!」ってあるなら、希望が持てるんですが。
「もう薬は投与したから…(他に手はない)」と言われたら泣きたくなります。
この日は、自宅で痛みが出た時のために薬をいただいて帰宅。
内服の痛み止めと、それでも追い付かない時の座薬と。
でも、昼間と同じレベルの痛みが襲ってきたら、一人暮らしだしどっちも使うの無理ですよ…。
ちょっとでも違和感出たら、すぐ内服だな。と心に決める私。
余談ですが、石があまりにも大きい場合はESWL(体外衝撃波結石破砕治療)という治療があります。
身体の外から結石を砕いて、排出させる治療。
1〜2mmの小さいものだと自然排出か内服治療ですね。
尿路結石、女性も気を付けて…
女30代の尿管結石体験談、壮絶でしたよ…(げっそり
これは経験した人にしか分からない。
でも女性の皆さんも可能性あるってことだけ声を大にして言いたい!!
我関せず、じゃないんですよぉぉぉ!!
皆さんが経験しなくて済むよう心から祈っています。
今回私が尿管結石を発症した理由は、いろいろなことが関係していると思います。
確実に「これが原因だ!!」というものは分かりませんが、心当たりがあることもたくさんありました。
正直、食生活や生活習慣で予防できる病気であることも確かです。
発症してから数日の今、何が結石を再発させやすいのか、どうすれば避けられるのか。
いろいろと勉強しています。
2週間ほどで再び外来診察があるので、その時に不安な点は確認しておこうと思います。
避けられるなら全力で避けたい。
打倒!尿管結石!!!(再発)